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しかし現実はそううまくはいかなかった。『他の企業と競争しながら、原料を持ってきて、労働力を使って物を作り、それを売って利益を得る』活動、すなわち、利潤追求は、様々な弊害を伴うのである。
神の見えざる手がうまく機能するためには、まず『他の企業と競争』が自由に行われなければならない。
ところがしばらく競争をやってるうちに作ったり売ったりする側はもっと楽に儲けられないかと考えて、協定を結ぶようになる。需給関係じゃなく話し合いで価格や生産量を決めちゃったりするんだよ。カルテル(企業連合)って言葉聴いたことあるでしょう。これがそれにあたる。結果、消費者は高いものを買わざるを得なくなる。
たとえば、はじめ1個50円だったAという生活必需品をメーカーがカルテルを結んで1個250円で売るようにした場合を想像して見ればわかるよね。生活必需品だから消費者はそれでも買わなくてはいけない。たまったもんじゃないよね。
こういった傾向を市場の独占というだ。